先日、JACリクルートメントの担当者と面談をしてきました。前回の面談で「3つの現実」を突きつけられてから、市場がどう動いているのかを確かめるためです。
正直に言うと、エージェント面談は毎回すこし身構えます。「転職する気が固まっていないのに、行っていいのだろうか」「強引に売り込まれたらどうしよう」——同じ理由で面談をためらっている方、いませんか?
結論から言うと、今回も転職の意思を固めないまま面談に行き、売り込まれることもなく、それでも大きな発見を持ち帰りました。この記事では、面談で実際に何を話し、何がわかったのかを、私の実例でそのまま公開します。
📌 この記事でわかること
- JACリクルートメントの面談で実際に聞けること(製造業9年・年収800万の実例)
- わずかな期間で「市場側」が動いていた話(製造現場×DXの需要)
- 転職を決めていない人こそ面談を使うべき理由
面談の前提|転職を決めていなくても行っていい
最初に前提を共有しておくと、私は「転職します」と決めて面談を受けているわけではありません。自分の市場価値を定点で測るためにエージェント面談を使っています。今回はオンラインで30分ほど。事前に職務経歴書を共有しておき、それをもとに率直な評価と求人の状況を聞く、という流れでした。
「求人を紹介される=応募しないと悪い」と思いがちですが、実際はそんなことはありません。条件に合わなければ合わないと伝えれば済みますし、担当者もそれを織り込んで話してくれます。エージェントの基本的な使い方は以下で整理しています。
今回の面談でわかった3つのこと
① 業界の「年収の天井」は、やはり変わっていなかった
まず確認したのは、前回言われた「食品業界の品質管理では年収800万円がほぼ天井」という現実が今も変わらないのか、でした。答えは「やはり難しい」。業界の給与相場という構造の問題なので、短期間で変わるものではありません。
ここは残念な結果ですが、定点で測っているからこそ「変わっていない」と確認できたとも言えます。変わらない事実は、変わらないとわかっているだけで判断の土台になります。
また、経験職種を軸にした業界チェンジ(軸ずらし転職)については、医療系など他業界の品質管理なら年収アップの可能性があるという具体的な話も聞けました。ただし紹介される求人は転勤が前提のものが中心で、家庭との両立を重視する私の条件には合わず、今回は見送り。「年収が上がるかどうか」と「自分の条件に合うかどうか」は別物だと、あらためて実感しました。
② 自分が変わらなくても、「市場側」が動いていた
今回いちばんの驚きはこれです。担当者いわく、製造現場×DXの人材需要がいま非常に強くなっているとのこと。DX関連の求人が増え続けていて、エージェントの社内にDX専門のチームができるほどだそうです。
前回の面談では「DX実績だけだと、転職市場では弱い」と言われていました(詳細は前回の面談記事に書いています)。その構図自体が崩れたわけではありませんが、需要が増えれば、同じ経歴でも見られ方は変わってきます。製造業からIT・DX方面への現実的なルートは、以下の記事で整理しています。
③ 「未経験扱い」だったはずの領域で、具体的な求人を紹介された
そして今回、大手コンサルティングファームの求人を紹介されました。地方拠点を新設して人員を拡充しているタイミングとのことで、担当者の評価は「いまのスキルと実績なら、最初のキャッチアップは必要だが、十分に活躍できる」。
年収の話も具体的でした。入社時点で1,000万円はほぼ確実、残業や業績連動を含めれば1,200万円も十分に射程圏内。その先も中堅クラスで1,500万円程度、部長クラスなら2,000万円以上が見えるレンジだそうです。食品業界では「800万円でほぼ天井」と言われた私にとって、業界と職種が変わるだけで、天井の高さそのものが変わることを具体的な数字で突きつけられた格好です。
前回は「DX実績だけだと弱い」「未経験扱いに近い評価から」と言われた領域です。それが数ヶ月と経たないうちに、具体的な求人と「活躍できる」という評価に変わった。私自身のスキルが劇的に伸びたわけではありません。動いたのは市場の方です。
もちろん、リップサービスの可能性は割り引いて聞く必要があります。それでも「求人が実在し、紹介された」のは事実。応募するかどうかはこれから考えますが、選択肢が1つ増えたのは間違いありません。
市場価値は「自分×市場」で決まる
今回の面談を一言でまとめると、こうなります。
市場価値は、自分の実力だけでは決まらない。「自分×そのときの市場」で決まる。
スキルアップを頑張るのは大切です。でも、自分が何も変わっていなくても、市場の需要が動けば評価は変わります。逆に言えば、測っていない人は、自分の値段が上がったことにも下がったことにも気づけません。株価を見ずに株を持ち続けるようなものです。
なお、「DX実績に何を足せば、コンサルやDX職種でさらに評価されるのか」という質問は、担当者が宿題として持ち帰ってくれました。回答をもらったら、このブログとX(@motozu_salacari)で続報を書きます。
面談を受けるときの3つのコツ(体験ベース)
- 職務経歴書を先に共有しておく……面談の精度が大きく変わります。評価してもらう材料がないと、一般論しか返ってきません。書き方は職務経歴書の書き方にまとめています
- 譲れない条件を正直に伝える……私の場合は「転勤なし」。条件を隠すと、合わない求人の紹介に時間が溶けます
- 転職の意思が固まっていなくてもいい……「市場価値を知りたい」と正直に伝えてOK。それでも担当者は真剣に評価してくれます
まとめ|市場が動いたかどうかは、測った人にしかわからない
前回の面談では「現実」を突きつけられ、今回の面談では「市場の変化」を教えてもらいました。行動としてやったことは、どちらも同じ。職務経歴書を出して、オンラインで30分、話を聞いただけです。
もしあなたが「このままでいいのか」と感じながら、自分の値段を一度も測ったことがないなら、今日できる最初の一歩は求人を眺めることでも、資格の勉強を始めることでもなく、職務経歴書を書いて面談を予約することです。市場が動いているかどうかは、測った人にしか見えません。
求人数の多さで市場の全体像を見るならリクルートエージェント、年収600万円以上のミドル層として率直な市場評価を聞きたいならJACリクルートメント(私が面談で使っているのはこちらです)、と役割が分かれます。
「そもそも品質管理からどこへ行けるのか」を知りたい方は、私が市場価値を測った結果をまとめたこちらからどうぞ。
